ChatGPTとEtsyが連携、会話しながら商品を探せるように
OpenAIが、ハンドメイドやヴィンテージ商品で人気のEtsyと連携し、ChatGPT内でEtsyの商品を直接探せるネイティブアプリをリリースしました。現時点ではベータ版での提供となっていますが、すでに利用可能な状態です。
これまでEtsyで商品を探す際は、キーワードを入力してフィルターを調整しながら絞り込んでいく、という従来型の検索が主流でした。今回の連携によって、まるで友人に相談するような感覚で商品を探せるようになります。たとえば「100ドル以内で、ガーデニングが好きなお母さんへの母の日プレゼントを探している」といった自然な文章でリクエストすると、ChatGPTが1億件以上のEtsyカタログの中から適切な商品を提案してくれます。
具体的にどう使うのか
使い方はシンプルで、ChatGPTのプロンプトに「@Etsy」とタグ付けすることで、Etsyアプリが呼び出される仕組みになっています。その後は普通に会話するように希望を伝えるだけで、関連商品の一覧が表示され、そのままEtsyのサイトへ移動して購入することができます。
たとえば「猫好きの友人へのバースデーギフトで、手作り感のあるアクセサリーを50ドル前後で見たい」といった具体的な要望も一文で伝えられます。従来の検索では「猫 アクセサリー ハンドメイド」のようなキーワードに分解して入力する必要があったことを考えると、かなり直感的な体験になりそうです。
過去の連携との違いと、今回の背景
実はEtsyとOpenAIの連携は今回が初めてではありません。2023年9月にはChatGPT内で直接購入できる「Instant Checkout」機能が導入されましたが、販売数が伸び悩み、2024年3月には終了していました。今回のネイティブアプリへの移行は、その反省を踏まえた形です。直接購入まで完結させるのではなく、「発見・比較・誘導」に絞ることで、より自然なユーザー体験を目指しているようです。
Etsy側も最近AIへの投資を積極的に進めており、AIによる商品発見体験の強化、商品タイトルの自動生成ツール、セラー向けのメッセージ作成アシスタントなど、さまざまなAI機能を展開しています。ChatGPTとの連携もそのひとつで、プラットフォーム全体でAIを活用した購買体験の刷新を図っている様子が伺えます。
なお、同様のChatGPT内ネイティブアプリは、家事代行のAngi、チケット販売のSeatGeek、動画配信のTubi、ウェブ制作のWixなどでも展開されており、ChatGPTをショッピングや予約のハブとして位置づける動きが業界全体で広がっています。
注意しておきたい点
現時点ではベータ版での提供となっており、日本語対応や日本からの利用可否については公式からの情報がありません。また、過去のInstant Checkoutが販売低調で終了した経緯もあることから、機能の安定性や継続性については、もう少し様子を見てから判断するのが無難かもしれません。価格についての発表もなく、現時点では利用条件の詳細が不明な部分が多いです。
フリーランスへの影響
今回の連携は、どちらかといえば「消費者向け」の機能です。ただ、フリーランスの視点から見ると、いくつかの点で関係してきます。
まず、Etsyでハンドメイド商品や素材を販売しているセラーにとっては、ChatGPT経由での流入という新しいチャネルが生まれる可能性があります。ChatGPTユーザーが自然言語で検索した際に自分の商品がヒットするかどうかは、商品タイトルや説明文の書き方にかかってくるため、SEOならぬ「AI検索最適化」の観点が今後重要になってくるかもしれません。
また、ギフト提案やECサイト運営のサポートをしているフリーランスのマーケターやライターにとっては、クライアントへの提案材料として今回の動向は把握しておく価値があります。「ChatGPT内でどう見つけてもらうか」というテーマは、今後の商品販売戦略にじわじわと関わってくる話です。日常的にEtsyを使っていない人にとっては直接影響は薄いですが、EC・マーケティング関連の仕事に携わっている方は、この流れは意識しておいて損はないでしょう。
まとめ
ChatGPT内でEtsyの商品を会話感覚で探せるようになりました。ベータ版かつ日本対応が不明な点もあるため、今すぐ業務に組み込むというより、どんな体験なのかを一度触ってみる、という温度感が適切かと思います。Etsyをよく使う方や、EC・マーケティング関連の仕事をしているフリーランスの方は、ひとまずチェックしてみてください。


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