BlueSky発「Attie」、AIで誰でもフィード構築可能に

BlueSky発「Attie」、AIで誰でもフィード構築可能に おすすめAIツール

コードなしでフィードを作れる新しいアプローチ

ソーシャルメディアのカスタムフィードと聞くと、技術的な知識が必要そうに感じるかもしれません。でも、Attieはその常識を変えようとしています。普通のチャットボットのように、自然な言葉でAIに話しかけるだけで、自分好みのフィードが完成します。

たとえば「写真投稿が多い人のフィードを作りたい」とか「特定のハッシュタグを含む投稿だけ表示してほしい」といった希望を伝えれば、AIがそれを理解して実現してくれるわけです。これまでBlueSkyには技術者向けのフィード構築機能がありましたが、Attieはその敷居をぐっと下げた形になります。

Jay Graberの新しい挑戦

Attieの開発を主導しているのは、BlueSkyの創業者でもあるJay Graberです。彼女は最近までCEOを務めていましたが、現在はChief Innovation Officer(最高イノベーション責任者)として、製品開発に専念しています。暫定CEOのToni Schneiderによれば、Graberは経営業務よりも「ものづくり」に情熱を注ぎたいと考えたそうです。

SchneiderはGraberについて「彼女は素晴らしいリーダーでありビジョナリーです。私たちは彼女に会社運営を心配させるのではなく、もっと多くのものを作ってほしいと思っています」とコメントしています。Attieはそんな彼女の新チームが手がける最初のスタンドアロン製品となりました。

「人のためのAI」という思想

Attieの背景には、BlueSkyチームの明確な思想があります。Graberは「AIはプラットフォームではなく、人々に奉仕すべきです」と述べ、現在の主要プラットフォームがAIをアプリの利用時間を増やすためやデータ収集のために使っていることを批判しています。

Schneiderもまた「これはAI製品ですが、非常に人間中心のAI製品です。AIは強力な技術ですが、本当に人々に利益をもたらすものを構築するために使いたいのです」と強調しました。オープンなプロトコル上に構築されているため、ユーザーは自分のデータをコントロールでき、アプリ間でデータを共有することもできます。

将来的には独自アプリの構築も可能に

Attieの可能性はカスタムフィード作成にとどまりません。将来的には、ユーザーが「vibe-code」(バイブコード)と呼ばれる方法で、独自のソーシャルアプリを作ることもできるようになる予定です。他の人のためのツールを構築することもできるとされています。

Schneiderはこの構想をWordPressのエコシステムと比較しています。「中心にあるのは完全にオープンなシステムなので、誰でも参加できます。これらの独立した分散型のピースが一緒に機能できるのです。WordPressでは、それが年間100億ドル以上が流れる巨大なエコシステムになりました」と彼は説明します。BlueSkyも同様に、多くのアプリやサービスが共存し協力し合うエコシステムを目指しているのです。

現在の提供状況と今後の展開

Attieは現在プライベートベータ版の段階で、Atmosphereカンファレンスの参加者が初期のベータテスターとなっています。将来的にはBlueSkyアプリ内、あるいは他のAT Protocol上で動作するアプリでも利用できるようになる予定です。

ログインには「Atmosphere ログイン」という仕組みを使います。これはAT Protocol上で実行されるアプリ共通のログイン方式です。料金については、まだ決定されていません。無料で提供されるのか、有料になるのかは今後の判断次第となります。

なお、BlueSkyは最近1億ドルの資金調達を完了し、3年以上の運営資金を確保しました。現在のユーザー数は4340万人です。今後の課題としては、プロトコルへのプライバシーコントロール追加や、サブスクリプション、ホスティングサービスといった収益化の方法を検討しています。暗号資産の統合については、現時点では予定されていません。

フリーランスへの影響

フリーランスとして情報収集やトレンドチェックが重要な業務の一つなら、Attieは興味深いツールになりそうです。特にライターやマーケター、デザイナーといった職種では、自分の専門分野に関する情報を効率的に集められるカスタムフィードは価値があります。

たとえば、特定のクライアント業界に関する投稿だけをフィードにまとめたり、競合他社の動向をチェックするフィードを作ったりといった使い方が考えられます。これまではそうしたフィードを作るには技術的なスキルが必要でしたが、Attieなら会話だけで実現できるわけです。

ただし、現時点ではベータ版で一般公開されていません。BlueSky自体もまだ成長途上のプラットフォームですから、主要な情報源として頼りきるのは時期尚早かもしれません。XやThreadsなど既存のSNSと併用しながら、徐々に試していくのが現実的でしょう。将来的に独自アプリを構築できる機能が実装されれば、クライアント向けの簡易的なソーシャルツールを提供するといった新しいサービス展開も考えられます。

まとめ

Attieはまだベータ版ですが、AIとオープンプロトコルを組み合わせた新しいアプローチとして注目に値します。BlueSkyのアカウントを持っている方は、正式リリースを待ちながら情報をチェックしておくとよいでしょう。まだBlueSkyを使っていない場合は、今すぐ飛びつく必要はありませんが、将来的な選択肢として覚えておくと役立つかもしれません。

参考:TechCrunch

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